看護師佐藤 奈美

看護師 佐藤 奈美

「きちんと目と目を合わせて話をする」

ご自身の携わっているお仕事について教えて下さい。

入居している高齢者の健康管理が主な仕事です。具体的には、健康状態の観察、内服薬等の薬の管理、創傷処置、嘱託医への相談、緊急時の対応、介護職員への介護上のアドバイスや相談などが主な仕事内容です。施設は生活の場であり、状態としては安定している方が多いのでバイタルサインチェック等は、週に1~2回です。利用者様は認知症の方が9割以上となっており、多くの場合自分自身の体の変化をうまく表現できません。ケアする職員が体の変化を少しでも早くとらえて対応することが大切であり、看護師として一番気を使っているところです。

お仕事でやりがいを感じるときはどんな時ですか?

入所者様との日々のかかわりの中の、ちょっとした喜びや楽しい出来事が、仕事を続ける原動力になっています。
身体状況の変化や認知症の経過など、長期間にわたって経過を見ていく事ができるのも、病院とは違うところです。最近は、看取りを行うことが増えてきましたが、長いかかわりがあるからこそ、自然な経過をたどって死を迎える方々を、落ち着いた気持ちで見送ることができるのだと思います。
また、新人の介護職員さんの成長を身近に感じられるのもやりがいの一つになっています。

上司や先輩から教わったことで勉強になったことってなんですか?

以前は、福祉施設で新しく学ぶことは、病院に比べると少ないのかなと思っていました。実際に働いてみると、介護保険のことなど病院とは違った知識が必要で、勉強になることがたくさんあります。また、経験豊富な看護師と働けるので、新しい知識やさまざまな考え方を聞くことができるというのも、福祉施設の特色の一つだと思います。

仕事をする上で大切にしていることはどんなことですか?

認知症の方は、こちらの気持ちに敏感に反応されます。利用者様が笑顔で過ごせるように、自分自身が笑顔で楽しい気持ちでいることが大切です。その他、「きちんと目と目を合わせて話をする」、「言葉だけでなく触れるなどの他のコミュニケーションを使う」など、コミュニケーションの取り方を工夫しています。

どんな方と一緒に働きたいですか?新しく仲間になろうとする方に求めるものとは?

高齢者の方と接することが好きな方や認知症看護に興味がある方は、長く働き続けれられると思います。

今後挑戦してみたいこともしくは目指すことはどんなことですか?

認知症看護について、専門的に勉強したいです。
また、看護とは直接関係ありませんが、施設で働いて感じていることがあります。介護の仕事は、看護師と同様5K7Kと一般的に言われており、定着が難しくなっています。やりがいのある仕事なので、若い人が憧れる仕事の一つになれるように、社会的な認識が変わっていくといいなと思います。それには、介護の仕事に携わる職員一人ひとりの職業意識の変化も必要と感じています。看護師として、そのためのお手伝いをしていく事も、重要な役割だと思っています。